研究と診療、それぞれの役割

当院の研究活動・論文・学会発表を紹介します。噛み合わせと自律神経の関連を探る研究は、個々の患者さんの症状の原因や治療効果を示すものではありません。研究の対象・条件・限界は、リンク先の原著論文と合わせてご覧ください。

Research activities

スラビチェック教授のマラソンコース参加記念の盾(2006年)とサマースクール2016の証明書

2003年から2016年まで、ウイーン大学 ルドルフ・スラビチェック教授と神奈川歯科大学 佐藤貞雄教授の下で「咬合と脳機能とストレス」の研究に携わって来ました。2012年からはウイーン大学 サマースクールで講師を勤めさせて頂いてます。サマースクールでは、各国の歯科医師に講義しています。今年も、現在所属している研究室(明治大学 理工学部 電気電子生命学科 小野弓絵教授)での研究成果を皆様方に御報告していこうと決意してます。写真はスラビチェック教授マラソンコース参加記念の盾と私のウイーン大学での講演証明証です。

Advanced Biomedical Engineering

この度、私の研究論文が国際学術誌『Advanced Biomedical Engineering』に掲載されましたのでご報告いたします。

「Autonomic Responses to Tooth Grinding under Different Dental Occlusal Conditions」

論文タイトル:「Autonomic Responses to Tooth Grinding under Different Dental Occlusal Conditions」
論文はこちら(英語)

これまで、かみ合わせの悪さが全身の不調や心のストレスにつながる可能性は指摘されてきましたが、その詳しい仕組みは謎に包まれていました。そこで本研究では、17名の協力者の方を対象に、「理想的なかみ合わせ」と「不適切なかみ合わせ」の2つの状態で歯ぎしりを行い、体の反応がどう変わるかを詳しく調査しました。

この論文は、異なる咬合条件で歯ぎしりを行った際の自律神経反応を検討した研究です。研究条件下での知見であり、個々の患者さんの治療効果を示すものではありません。

研究で得られた知見を検討しながら、噛み合わせや顎の働きについて理解を深めています。研究内容の詳細は、原著論文をご覧ください。

2012年から、国内外の学会や大学で発表・講演を行ってきました(新しい順)。研究は、決められた条件のもとで得た知見です。個々の患者さんの症状の原因や治療の効果を示すものではありません。

2026

論文(Advanced Biomedical Engineering)

“Autonomic Responses to Tooth Grinding under Different Dental Occlusal Conditions”日本語訳:異なる咬合条件での歯ぎしりに対する自律神経の応答

原著論文(筆頭著者。共著:鈴木達也、小野弓絵)

論文の中身は、このページの論文の欄をご覧ください。

2025年9月甲府

生体医工学シンポジウム2025(日本生体医工学会)

“Autonomic Responses to Dental Malocclusion Assessed by Blue Light-Evoked Pupillary Light Reflex”日本語訳:青色光で誘発した瞳孔対光反射で評価した、不正咬合への自律神経の応答

ポスター発表・ショートプレゼンテーション(D-10、筆頭)

生体医工学シンポジウム2025の会場(甲府)
生体医工学シンポジウム2025の会場(甲府)

2021年6月Web開催

日本補綴歯科学会 第130回記念学術大会 シンポジウム8「アップデート咬合論」

「咬合再構成治療に於ける客観的診査診断の重要性と咬合治療の可能性」

シンポジスト

2021年6月20日のシンポジウム「アップデート咬合論」(特定非営利活動法人 日本顎咬合学会 共催)に、シンポジストとして登壇しました。咬合治療と、自律神経の上位中枢である辺縁系の反応との関係について、可能性を述べました。

座長:小野高裕(新潟大)、小川 匠(鶴見大)/シンポジスト:中村健太郎(東海支部)、吉見英広(東京支部)、田中秀樹(九州支部)

「適切な咬合」にはっきりとした定義はないが,より望ましい咬合については時代によって大きく変遷し,望ましい咬合,避けるべき咬合について適切に理解してゆくことが難しい.また,21世紀に入り歯科においても急速にデジタル化が進むにつれ,廃れていたパントグラフが見直されるなど,デジタル時代の新しい咬合理論というものも構築されつつある.本セッションでは,古くから変わらない咬合論や新しい咬合論について,咬合理論において先端を走る臨床医の先生方に知見をお伺いする.

引用:日本補綴歯科学会 第130回記念学術大会

日本補綴歯科学会 第130回記念学術大会(Web開催)
日本補綴歯科学会 第130回記念学術大会(Web開催)

2020年11月千葉・WEB

第73回 日本自律神経学会総会

「赤色光瞳孔反射反応による顎関節症治療効果の解析」

一般演題(WEB発表、筆頭)

新型コロナウイルス感染症の関係で WEB 発表となりました。咬合治療の経過と自律神経の反応の関係を調べ、辺縁系の反応が結果に影響した可能性を考察しました。研究指導の小野弓絵教授、解析プログラマー故小森谷由貴女史に、心より感謝を申し上げます。

2019年11月北九州

第72回 日本自律神経学会総会

「瞳孔反射反応による顎関節症治療効果の解析」

口演(一般演題 C-10、筆頭)

学会では、医科の分野から三叉神経と自律神経系に関する研究報告もいくつかありました。

2018年11月アメリカ・サンディエゴ

北米神経科学学会(Society for Neuroscience)Neuroscience 2018

“Change in autonomic nervous responses in patients underwent dental occlusion treatment”日本語訳:咬合治療を受けた患者の自律神経応答の変化

ポスター発表(筆頭。共同演者:小森谷由貴、鈴木達也、小野弓絵)

咬合治療の経過で自律神経の反応がどう変わるかを調べた、それまでの研究の結果を発表しました。

学会からの礼状(Board RR12)
学会からの礼状(Board RR12)

2017年11月アメリカ・ワシントンDC

北米神経科学学会(Society for Neuroscience)Neuroscience 2017

“Change in pupillary autonomic activity by mandible grinding with different types of simulated dental occlusions”日本語訳:模擬的に変えた咬合条件での下顎の歯ぎしりによる、瞳孔の自律神経活動の変化

ポスター発表(筆頭。共同演者:篠宮摩弥子、小森谷由貴、小野弓絵)

咬合様式を変化させたときの自律神経の応答について発表しました。

ポスターの前で(Neuroscience 2017)
ポスターの前で(Neuroscience 2017)
Neuroscience 2017 の会場(ワシントンDC)
Neuroscience 2017 の会場(ワシントンDC)

2017年3月仙台

国際先進学際歯科学会アジア部会(iaaid-Asia)第8回学術大会

“Autonomic Nervous Conditions Associated with Occlusal Pattern Divergence”日本語訳:咬合様式の多様性による自律神経コンディションの変化

ポスター発表(P-5)、座長、閉会挨拶(副会長として)

このほか、共同演者としてポスター2題(P-1・P-2)。

2013・2015・2016年 7月オーストリア・ウィーン

VieSID(ウィーン学際歯科学校)サマースクール

  • 2016年

    “The divergence of occlusal patterns play different roles in mediating the autonomic nervous reflex”日本語訳:咬合様式の違いは、自律神経の反射の仲立ちに異なる役割を果たす

  • 2015年

    「Prosthodontics and TMD(スライドの題:Prosthodontics and TMD – Especially in Complete Denture)」

  • 2013年

    “Reconstruction of Occlusion by Unload the TMJ and Temporal Bone”日本語訳:顎関節と側頭骨の負荷を除いて行う咬合の再構成

講演

サマースクール2016の証明書(手前はウィーン大学の印)
サマースクール2016の証明書(手前はウィーン大学の印)

2015年12月インド・ラクナウ

キングジョージ医科大学 歯学部 補綴学講座 創設50年記念式典

“Occlusion and TMD: The Aim of Dentistry”日本語訳:咬合と顎関節症――歯科医療の目指すもの

招待講演

2014・2015年 10月イタリア・トリノ

イタリアンナソロジー学会(AIG)国際大会

  • 2015年(第28回)

    「Analysis & Diagnosis with the Aid of Instrumental Devices(伊:Analisi e diagnosi con l'ausilio di dispositivi strumentali。スライドの題は ...Specialized Instruments)」

  • 2014年(第27回)

    「Coping with Bruxism(伊:Gestione del Bruxismo)」

口演

イタリアンナソロジー学会(トリノ)での口演
イタリアンナソロジー学会(トリノ)での口演
イタリアンナソロジー学会(トリノ)の壇上で
イタリアンナソロジー学会(トリノ)の壇上で

2015年3月東京

国際先進学際歯科学会アジア部会(iaaid-Asia)第7回学術大会

大会実行委員長(iaaid-Asia 副会長)

大会のテーマは「咬合を取り巻くこれからの高度先進医療」でした。

2013年3月広島

国際先進学際歯科学会アジア部会(iaaid-Asia)第5回学術大会 討論会「治療下顎位 TRP」

「TRPの設定とディコンプレッション」

討論会の演者

2012年11〜12月オーストリア・ウィーン

国際先進学際歯科学会(iAAID)ウィーン大会

“The recent approach to craniomandibular disorder by prosthodontic and orthodontic treatment”日本語訳:補綴治療と矯正治療による頭蓋下顎障害への最近のアプローチ

発表

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