チタンとは

チタンは、軽く、さびにくい金属です。

重さ(比重)は金などの貴金属の4分の1ほどで、表面にできる薄い膜(酸化チタンの被膜)が安定しているため、体の中のような環境でも腐食しにくいとされています。

体になじみやすい(生体親和性が高い)金属として、医科と歯科の両方で使われています。

歯科で使われるチタンには、純チタンと、チタン合金があります。

当院では、チタンを削り出してつくった補綴物(失った歯や歯の一部を補うもの)や、チタン製の矯正の部品を使った例があります。

チタンをCAD/CAMで削り出してつくった、歯の土台(コア)の例もあります。

チタンを削り出してつくった上顎の補綴物。黒っぽい金属の部分がチタンで、白い歯の部分がついている
チタンを削り出してつくった補綴物

チタンのしくみ

大きな塊から削り出してつくる

一般に、チタンは融点が高く、溶かしたときに空気中の酸素や鋳型と反応しやすいため、歯科の精密な鋳造に使いにくい金属です。

一方で、金属は削る加工に向いているため、チタンをCAD/CAM(コンピューターで形のデータを扱い、機械で材料を削るしくみ)で削り出す方法も使われています。

当院でつくったチタンの補綴物の例も、大きなチタンの塊(インゴット)から、CAD/CAMで削り出したものです。

上あごの真ん中のつなぎ目を考える

上あごの骨は、真ん中につなぎ目(正中口蓋縫合)があります。

当院でつくった上顎のチタンの補綴物の例では、このつなぎ目の動きを妨げないことを意図して、途中に部品をつなぐ装置(アタッチメント)を入れました。

当院がチタンを使う理由

削り出しで、形にできる金属だから

一般に鋳造に使いにくいチタンも、大きな塊から削り出せば、補綴物や歯の土台の形にできます。

治療の方針に合わせて、素材を選ぶため

院長は、佐藤貞雄教授とスラビチェック教授の考えとして、「治療の方針がぶれなければ、材料は何を使ってもよい」と紹介しています。

当院では、お口に入れる素材も、方針とその方の状態に合わせて選びます。

金属アレルギーの方の矯正に、使った例があるから

金属アレルギーのため、ふつうのコバルトクロム製の矯正用のワイヤーや部品を使えなかった方に、チタン製のブラケットとワイヤーを使った例があります。

当院での実際

使うもの当院での使い方
削り出しの補綴物当院でつくった例では、大きなチタンの塊から削り出しました。上顎の例では、途中にアタッチメントを入れてつなぎました
歯の土台(コア)チタンをCAD/CAMで削り出した、歯の土台の例があります
矯正のブラケットとワイヤー金属アレルギーのため、ふつうの材料が使えなかった方の矯正で、チタン製のものを使った例があります(MEAW)
仮の入れ歯チタンと白金加金を組み合わせた仮の入れ歯を使った例があります(仮歯・仮義歯)
チタン製の、ループのある矯正用のワイヤーと、それを持つプライヤーの先端
チタン製の矯正用ワイヤー

チタンでできること・できないこと

チタンでできること

  • 大きな塊から削り出して、補綴物や歯の土台をつくる
  • 矯正のブラケットやワイヤーに使う
  • ほかの金属と組み合わせて使う

できないこと・当院での補い方

できないこと当院での補い方
精密な鋳造に使うこと(一般に、チタンは鋳造への適用が難しい)大きな塊から削り出してつくる(当院でつくった補綴物の例)

よくあるご質問

チタンは、どんな金属ですか?

軽く、表面にできる薄い膜によって、腐食しにくい金属です。

体になじみやすい金属として、医科と歯科の両方で使われています。

チタンの補綴物は、どうやってつくるのですか?

一般に、チタンは精密な鋳造への適用が難しく、CAD/CAMで削り出す方法も使われています。

当院の例(上顎の補綴物)も、大きなチタンの塊から削り出してつくりました。

金属アレルギーがあっても、チタンなら使えますか?

当院では、金属アレルギーのため、ふつうの材料が使えなかった方の矯正に、チタン製のブラケットとワイヤーを使った例があります。

すべての方にチタンが使えるとは限らないため、金属アレルギーのある方は、事前にお知らせください。

チタンの土台(コア)とは、何ですか?

根管治療をした歯に、かぶせ物を支えるために立てる土台のことです。

当院では、チタンをCAD/CAMで削り出した土台をつくった例があります。

参考にした資料

一般的な説明(チタンの性質と、鋳造・削り出しの違い)に、次の公開資料を参考にしました。当院のやり方は、院長の投稿・説明によるものです。

相談・お問い合わせ

医療法人社団 耆婆会 吉見歯科医院
〒194-0001 東京都町田市つくし野1-29-1 スクエア2 302(3階)
TEL 042-795-1359 FAX 042-795-1398
診療日: 月・火・木・金 10:00–13:00 / 14:30–18:00

初診は、検査と診断を行う初診コンサルテーション(自由診療・30分〜1時間)から始まります。他院での診断についてのご相談も、この中でお受けします。

噛めない、症状が強いなど緊急の場合は、お電話(042-795-1359)でご相談ください。

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