白金加金とは

白金加金(はっきんかきん)は、金を主な成分に、白金(プラチナ)などを加えた歯科用の合金です。

「プラチナゴールド」とも呼ばれ、当院でもどちらの呼び方も使っています。

一般には、入れ歯の床(しょう)やクラスプ(歯にかける留め具)、バー、クラウン・ブリッジなどに使われる、金色の鋳造用の合金です。

歯科材料メーカーは、入れ歯の床やクラスプに求められる硬さとバネのような弾力を持つ合金として、紹介しています。

当院では、入れ歯の金属のフレームを中心に、矯正のあとのリテーナー、修理で加える金属、器具の先端などに使っています。

仮の入れ歯を白金加金でつくった例もあります。

白金加金(プラチナゴールド)で作った仮義歯
白金加金の仮義歯

白金加金のしくみ

どんな合金か

白金加金の成分の割合は、製品によって違います。

歯科材料メーカーの製品の例では、金がおよそ7割、白金が数%ほどで、そのほかに銀や銅などが含まれています。

形にする・つなぐ

白金加金は、鋳造で形にします。

入れ歯のフレームの例では、耐火模型の上でワックスでつくった形を、50グラムの白金加金に置き換えます。

形にしたあとで部品をつないだり、修理で金属を加えたりするときは、白金加金をレーザー溶接で元の金属と一体化させます。

当院が白金加金を使う理由

後から、修理や歯の追加に対応するため

入れ歯を使っているうちに、支えにしていた歯の一部を保存できなくなることがあります。

そのときに、入れ歯に歯を加える修理に対応できるよう、入れ歯の金属のフレームを白金加金でつくっています。

薄く仕上げやすいため

院長は、白金加金を使うと、入れ歯の厚みを薄く仕上げやすいと考えています。

お口の中に長く入る素材だから、素材を選ぶ

入れ歯には、舌や頬、唇がいつも触れています。

そのため当院では、お口に入れる素材の選び方を大切にしています。

青い布の上に置いた、金色の金属のフレームの部分入れ歯
部分入れ歯(金属のフレーム)

溶接で加える金属として

修理や加工で金属を加えるときにも、純度の高い白金加金の細い線を使います。

入れ歯と同じ白金加金で、つなぐ・加えることができます。

仮の入れ歯の維持装置の先端に、白金加金を溶接したところ(黄色い矢印)
維持装置の先端に白金加金を溶接したところ(黄色い矢印)

当院での実際

白金加金を使うもの

使うもの当院での使い方
入れ歯の金属のフレーム総入れ歯・部分入れ歯のフレームを、白金加金で鋳造します
仮の入れ歯白金加金でつくった例があります。仮の入れ歯は、最終的な入れ歯の前に、噛み合わせや働きを確かめるためのものです(仮歯・仮義歯)
矯正のあとのリテーナー歯の位置を保つリテーナーに使うことがあります。オプションです(リテーナー)
修理で加える金属入れ歯の金属の部分に、白金加金を加えます(レーザー溶接)
器具・維持装置の先端矯正用のプライヤーの先端や、仮の入れ歯の維持装置(入れ歯を歯にとどめる部分)の先端に溶接して、形を整えます(プライヤーの先端加工)

コバルトクロムとの組み合わせ

入れ歯のフレームには、白金加金に、コバルトクロムという別の金属を組み合わせることがあります。

下の入れ歯の左右をつなぐ部品(リンガルバー)を、白金加金とコバルトクロムで中が空洞の構造にして、必要な硬さを得た例があります。

院長は、リンガルバーを、入れ歯の部品の中でも、とくに硬さが求められる部分と考えています。

器具の先端にも

先端に白金加金をレーザー溶接して形を整えた、矯正用のプライヤー(拡大)
プライヤーの先端(白金加金を溶接して加工)

矯正で使うプライヤー(針金をつかむ器具)の先端にも、白金加金をレーザーで溶接して、形を整えています。

白金加金でできること・できないこと

白金加金でできること

  • 鋳造で、入れ歯のフレームのような大きなものから、細かな部品までつくる
  • レーザー溶接で、同じ白金加金を加えて修理する
  • 後から歯を加える修理に、対応できるように作っておく
  • コバルトクロムと組み合わせて、フレームをつくる

できないこと・当院での補い方

白金加金も、鋳造では縮みが生じます。

また、白金加金を使えば、どの入れ歯でも同じように修理できるわけではありません。

できないこと当院での補い方
鋳造での縮みを、なくすこと縮みを見込んだ補正値を入れて設計する(鋳造)
素材の名前だけで、入れ歯の部分ごとに必要な硬さを決めること必要な硬さを得るために、素材と断面の形の両方を検討する(コバルトクロムとの組み合わせや、中が空洞の構造にした例がある)
どの入れ歯でも、同じ修理をすることどのような修理ができるかは、素材や構造、お口の状態を確かめて判断する(レーザー溶接)
費用が、いつも同じであること金属の相場によって変わる。検査・診断のあと、お見積を書面でお渡しする(料金表)

よくあるご質問

白金加金とプラチナゴールドは、同じものですか?

はい、同じものです。

金を主な成分に、白金(プラチナ)などを加えた歯科用の合金で、当院ではどちらの呼び方も使っています。

白金加金は、どこに使われていますか?

入れ歯の金属のフレームを中心に、矯正のあとのリテーナーや、入れ歯の修理、器具の先端の加工などに使っています。

入れ歯が壊れたとき、白金加金なら修理できますか?

後から歯を加える修理などに対応できるよう、白金加金を選んでいます。

ただし、どのような修理ができるかは、入れ歯とお口の状態を確かめて判断します。

費用は、いつも同じですか?

白金加金などの金属は、相場によって費用が変わります。

金額は料金表でご確認ください。検査・診断のあと、治療計画とお見積を書面でお渡しします。

矯正のリテーナーにも使えますか?

はい。矯正のあとの保定装置(リテーナー)に、プラチナゴールドを使うことがあります。オプションです。

参考にした資料

一般的な説明(白金加金という合金と、その用途・成分の例)に、次の公開資料を参考にしました。当院で使う白金加金と同じ製品ではありません。当院のやり方は、院長の投稿・説明によるものです。

相談・お問い合わせ

医療法人社団 耆婆会 吉見歯科医院
〒194-0001 東京都町田市つくし野1-29-1 スクエア2 302(3階)
TEL 042-795-1359 FAX 042-795-1398
診療日: 月・火・木・金 10:00–13:00 / 14:30–18:00

初診は、検査と診断を行う初診コンサルテーション(自由診療・30分〜1時間)から始まります。他院での診断についてのご相談も、この中でお受けします。

噛めない、症状が強いなど緊急の場合は、お電話(042-795-1359)でご相談ください。

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