プライヤーの先端加工とは

プライヤーの先端加工は、矯正治療で使うプライヤー(細い金属の線をつかむ器具)の先端の形を整え、先端に白金加金(プラチナゴールド)をレーザー溶接して、つかみ方を変える加工です。

加工するのは、ワイヤーを歯に留めるための細い線(結紮線・けっさつせん)をつかむプライヤーです。

当院の矯正治療でとくによく使う、ホープライヤーという器具にも、この加工をしています。

当院では、この加工を、院長が顕微鏡の下で行っています。

先端に白金加金をレーザー溶接して、形を整えたホープライヤーの先端(拡大)
加工したホープライヤーの先端

プライヤーの先端加工のしくみ

ホープライヤーという器具

ホープライヤーは、一般に、矯正治療でワイヤーなどを歯の装置に着けたり外したりするときや、結紮線で結ぶときなどに使う、多目的のプライヤーです。

一般的な製品は、先端に細かい刻みがあり、ワイヤーをしっかりつかめるようになっています。

加工の手順

当院の加工では、次のことを行います。

  • 先端の形を修正して、細く絞ります。
  • 先端だけに、白金加金をレーザー溶接します。先の前側の一列に溶接したものもあります。
  • 握る力が、先端だけにかかるようにします。
  • これらの加工を、顕微鏡の下で行います。

当院がプライヤーの先端を加工する理由

細かく曲げたワイヤーを、歯にしっかり留めるため

当院の矯正治療では、一人ひとりの検査の結果と治療計画に合わせて、細かく曲げたワイヤーを使います。

そのワイヤーを歯にしっかり留めるには、先端が細く、先端だけで結紮線を強く保持できる器具が要る、というのが院長の考えです。

結紮線を締めるときの手応えを、手に伝えるため

結紮線を締めるときの、ねじる力(トルク)の細かな加減が手に伝わるように、先端を加工しています。

当院で通常使う結紮線は、コバルトクロムという金属の線です。そのしなやかさも、手に伝わるようにしています。

顎関節症の治療も、矯正で噛み合わせを整えて行うため

当院の顎関節症の治療は、噛み合わせを整える矯正として行います。

器具を治療に合わせて整えることも、その治療を進めるための工夫の一つだ、というのが院長の考えです。

当院での実際

どこで使うか

細かく曲げた矯正用のワイヤーを、プライヤーで持っているところ
曲げた矯正用のワイヤー

加工したプライヤーは、矯正治療で、曲げたワイヤーを歯に留めるとき(結紮するとき)に使います。

ワイヤーの曲げ方は、MEAWのページでご説明しています。

プライヤーで端を挟んだ、ループを曲げたワイヤー
プライヤーとワイヤー

誰が、どこで加工するか

加工は院長が、院内の技工室のレーザー溶接器で白金加金を溶接し、顕微鏡の下で仕上げます。

技工室の顕微鏡については、技工用の実体顕微鏡のページでご説明しています。

ほかの技術との組み合わせ

プライヤーの先端加工でできること・できないこと

プライヤーの先端加工でできること

  • 先端の形を、細く整えること
  • 先端だけに白金加金を溶接し、握る力が先端にかかるようにすること
  • 結紮線を締めるときの手応えが、手に伝わるように先端を整えること

できないこと・当院での補い方

できないこと当院での補い方
器具の加工だけで、矯正の結果を決めること骨格(ラテラルセファロ分析)や顎の動き(キャディアックス)の検査にもとづいて計画し、一人ひとりに合わせて曲げたワイヤー(MEAW)とあわせて進めます
矯正治療で起こりうること(痛み、歯根の吸収、後戻りなど)をなくすこと検査の結果をもとに目標を決め、治療の途中も経過を確かめます。起こりうることは、顎関節症・矯正歯科のページと料金表でご説明しています

矯正歯科の主なリスク・副作用には、痛み、歯根の吸収、後戻り、虫歯・歯肉炎のリスクの上昇があります。

治療の効果や期間には、個人差があります。

よくあるご質問

プライヤーとは、どんな器具ですか?

先で細い金属の線などをつかむ器具です。

矯正治療では、ワイヤーを着け外ししたり、結紮線で結んだりするときに使います。

なぜ、先端に白金加金を溶接するのですか?

先端だけで結紮線をしっかりつかみ、握る力が先端にかかるようにするためです。

結紮線を締めるときの手応えが、手に伝わるようにする目的もあります。

加工は、誰がどこで行っているのですか?

院長が、院内の技工室で行っています。

白金加金をレーザー溶接し、顕微鏡の下で仕上げます。

どの治療で使いますか?

矯正治療です。

当院の顎関節症の治療は、噛み合わせを整える矯正として行うため、顎関節症の治療でも使います。

参考にした資料

一般的な説明(ホープライヤーという器具の用途と形)に、次の公開資料を参考にしました。当院のやり方は、院長の説明によるものです。

相談・お問い合わせ

医療法人社団 耆婆会 吉見歯科医院
〒194-0001 東京都町田市つくし野1-29-1 スクエア2 302(3階)
TEL 042-795-1359 FAX 042-795-1398
診療日: 月・火・木・金 10:00–13:00 / 14:30–18:00

初診は、検査と診断を行う初診コンサルテーション(自由診療・30分〜1時間)から始まります。他院での診断についてのご相談も、この中でお受けします。

噛めない、症状が強いなど緊急の場合は、お電話(042-795-1359)でご相談ください。

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