細菌検査・唾液検査とは

細菌検査は、口の中にいる、酸をつくる細菌を培養して確かめる検査です。

唾液検査は、唾液が出る量や、唾液が酸を中和する力を調べる検査です。

当院の診査項目では、次の3つにあたります。

  • 細菌検査(ミュータンス菌 Streptococcus mutans・ラクトバチラス菌 Lactobacillus)
  • 唾液酸中和能力検査(緩衝能検査)
  • 唾液分泌量測定による自律神経活動検査

細菌検査・唾液検査のしくみ

むし歯のでき方と、検査で見るもの

一般に、むし歯は、歯(と唾液)・細菌・食べ物(糖)の3つが重なったところに、時間が加わってできると考えられています。

口の中にいる細菌のうち、ミュータンス菌とラクトバチラス菌は、糖から酸をつくります。

その酸が歯を溶かすことで、むし歯ができます。

細菌検査は、このうち「細菌」について、酸をつくる細菌の多さを調べます。

唾液検査は、「歯(と唾液)」のうち、唾液の出る量や、酸を中和する力を調べます。

それぞれの検査の、一般的な方法

一般的な方法を、大学の講義資料をもとにまとめました。

当院の検査キットや手順を示すものではありません。

検査(調べること)一般的な方法
細菌検査(酸をつくる細菌の多さ)唾液を培地に垂らして培養し、細菌の集まり(コロニー)の数を見る
唾液の分泌量(唾液が出る量)味のないガムを3〜5分噛み、出た唾液の量を測る
唾液の緩衝能(唾液が酸を中和する力)酸をしみ込ませた試験紙に唾液を垂らし、色の変わり方を見る

細菌を培養して、目で確かめる

細菌を培養した培地。棒状の容器の中の培地に、細菌の集まりが白い粒のように見える
ミュータンス菌とラクトバチラス菌を培養した培地

細菌検査(培養)

口の中の細菌は、そのままでは目に見えません。

細菌を培地で育てる(培養する)と、細菌が増えて集まり(コロニー)をつくり、目で見えるようになります。

写真は、ミュータンス菌とラクトバチラス菌を、実際に培養したものです。

当院が細菌検査・唾液検査を行う理由

治療を始める前に、酸をつくる細菌の状態を確かめるため

院長は、治療を始めるにあたって、酸をつくる細菌の状態を確かめ、コントロールしていくことが大切だと考えています。

細菌と、噛む力の両方を見るため

院長は、歯や歯ぐきの問題を、細菌(バクテリア)と噛む力の、両方から見ることが大切だと考えています。

当院での実際

どの治療の、どの段階で

  • 矯正歯科:矯正を始める前の検査(矯正検査)で、細菌検査を行います。
  • 顎関節症:院長監修の顎関節症治療ガイドの「治療の流れ」では、検査の段階に、細菌検査と唾液機能検査が入っています。

唾液の分泌量について

当院の診査項目では、唾液の分泌量の測定を、自律神経の活動を調べる検査の一つとして挙げています。

自律神経の働きを調べるほかの測定には、瞳孔反射や心拍変動があります。

院長が大切にしていること(投稿より)

院長は、酸をつくる細菌をコントロールするために、次のことが大切だと考えています。

  • 正しいブラッシング
  • 歯の表面が酸で溶ける時間(脱灰の時間)をできるだけ短くし、溶けた表面が回復していく時間(再石灰化の時間)を十分に長くとること
  • 主食以外の間食を、何度も取らないこと
  • 規則正しい食生活

院長は、食事と食事の間を、食事中に溶けた歯の表面が回復していく(再石灰化する)時間帯と考えています。

細菌検査・唾液検査で分かること・分からないこと

分かること

  • 唾液の中の、酸をつくる細菌(ミュータンス菌・ラクトバチラス菌)の多さの目安
  • 唾液が出る量
  • 唾液が酸を中和する力(緩衝能)の目安

分からないこと・当院での補い方

分からないこと当院での補い方
今、どの歯にむし歯があるかお口の中の診査と、治療前のお口の中の写真の記録(診査項目)
歯ぐきの状態(歯周ポケットの深さ・磨き残し)歯周ポケットの深さの検査(Probing Depth)と、プラークコントロールレコード(診査項目)
寝ている間の歯ぎしりなど、噛む力の問題寝ている間の歯の接触の記録(ブラックスチェッカー)

検査で分かるのは、検査をしたときの細菌の多さや唾液の働きの目安です。

講義資料では、これらの検査は、将来むし歯ができたり進んだりする可能性を予測するための検査とされています。

検査の結果だけで、むし歯になるかどうかが決まるわけではありません。

よくあるご質問

細菌検査では、何を調べるのですか?

口の中にいる、酸をつくる細菌(ミュータンス菌・ラクトバチラス菌)を培養して確かめます。

これらの細菌がつくる酸が、歯を溶かすことでむし歯ができます。

唾液の検査では、何が分かりますか?

唾液が出る量と、唾液が酸を中和する力(緩衝能)の目安が分かります。

当院の診査項目では、唾液の分泌量の測定を、自律神経の活動を調べる検査の一つとしても挙げています。

どの治療のときに受ける検査ですか?

当院では、矯正を始める前の検査に、細菌検査が入っています。

顎関節症については、院長監修のガイドの「治療の流れ」で、検査の段階に細菌検査と唾液機能検査を挙げています。

検査を受ければ、むし歯にならないのですか?

検査は、細菌や唾液の状態を確かめるためのものです。

むし歯を防ぐことを約束するものではありません。

院長は、正しいブラッシングと、間食を何度も取らない規則正しい食生活が大切だと考えています。

参考にした資料

検査の一般的なしくみの説明に、次の公開資料を参考にしました。当院について書いたことは、院長の投稿と当院のサイトの説明によるものです。

相談・お問い合わせ

医療法人社団 耆婆会 吉見歯科医院
〒194-0001 東京都町田市つくし野1-29-1 スクエア2 302(3階)
TEL 042-795-1359 FAX 042-795-1398
診療日: 月・火・木・金 10:00–13:00 / 14:30–18:00

初診は、検査と診断を行う初診コンサルテーション(自由診療・30分〜1時間)から始まります。他院での診断についてのご相談も、この中でお受けします。

噛めない、症状が強いなど緊急の場合は、お電話(042-795-1359)でご相談ください。

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